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アキラさん、4日19:04ごろの方、ご協力ありがとうございます。
昨日読み始めたのに、今日読み終わってしまった、CLAMPの「×××HOLiC」ノベライズ、西尾維新著「アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」。明日から何読もう・・・ちょっと順番飛ばしているけれど、佐藤友哉の「水没ピアノ」でも読もうかしら。
3話短編構成の連作。1話アウターホリック。2話アンダーホリック。3話アフターホリック。
1話アウターホリック。1ページ目を読んでいる最中に、見覚えを感じる。見覚え。見た気がする。既視感。既に視た感じ。それは読んで、字の如くその通り。私は、以前に、この本を開く前に、視ているのです。・・・コミックファウストを買った理由が、CLAMPの挿絵入りで西尾がホリックノベライズの第1話が載っているから。という理由でしたが、そのまま買っただけで、読んでいないのでそれにはあたりませんので悪しからず。そうではなく、視聴たのです。そう、アニメで。先週だか先々週まで、木曜深夜24時ごろにTBSでアニメやってました。最初の方はマメに録って観ていたのです。ですが最近は録ったり録らなかったり。でもそのたまたま録った中に、「アウターホリック」が含まれて、いたのです。そう、私は先にアニメで、この話を視聴ていたのです。なんという偶然。壱原侑子の台詞を借りるならば、「それは偶然ではなく必然」。タイトルに「ホリック」が含まれていたから、あれ、珍しい。と思ったけれど、話は別に普通だな、と思いましたが・・・まさか、西尾維新の原作だったなんて。容量が足りなくなりそうだったので(Dグレとかデスノとかを録るために)削除してしまったことが惜しまれる。まだ観ていない最終回しか残っていない。あぁ、もっと早く気づいていれば。だから、この話は、記憶に残っているアニメの映像が鮮明に思い出されながら読みました。
2話アンダーホリック。2話目の挿絵を捲って、見開きで、あぁ、西尾維新だな、という演出。もう演出という言葉が正しいくらいに、言葉の見せ方。ちょっと西尾維新ぽいトリック、のようなものがあってにんまりしたり。1話と2話は、なんだか文体が西尾っぽくないような気がして、なんだかとても変な気がしました。台詞は侑子さん、四月一日そのままで、地の文が西尾っぽくなくて、気持ち悪い感じ。ホリックの雰囲気に浸かるとそんな風になるのかな、なんて思ってみたり。
3話アフターホリック。しかしこの3話目でその違和感は払拭されることになる。ページ配分は1番少ないけれど、1番西尾維新色をしてると思う。見開きで、またあぁ西尾維新だなという演出。というか、こんなの見たことない。一部抜粋するなら、こうなる。「□はそれが□□なくなることを□ていた。□□しない□が□□するという□の□□には、□じ■■■■として、□は□いに□□を□せていたが、しかし□□□□の□□がそこには□められた。□の□□□□□は■■■■■■の□□によって□□に□□けられ、はっきりと□□ちされたと□ってもいいだろう。」これは2ページ目辺り。□の部分はカタカナでルビが振ってあり、■の部分はとある事情によって伏せられている。後半になればなるほど、■の部分が増してくる。□も■も漢字が当てはまる。眼球地球論。それは世界観の新しい意見。たまに目に映る糸のようなものは、眼球の中にあるもの(神経とか)だ、と言われているらしい。眼球の中にあるものが、見える。ということは。今見ているこの世界のこの風景も、実は眼球の中にある世界なのではないか、という話。とてもとても西尾らしい。そしてまたそれを喋っている人物が西尾らしい。
×××HOLiCがちょっと特種な話なので、西尾がやると余計に雰囲気が出ます。西尾はCLAMPも好きらしい。レイアースとかカードキャプターさくらとか見てたのかな。今やってるツバサとか見てると、親近感を覚えるのだけど。
ちなみにランドルト環とは、視力検査の際にお馴染みの、Cみたいなヤツなんだって。西尾は右斜め上とかに切れているものを見たことがないらしい。そんなのあったらどうしよう、みたいなことを言っていた。噂では実在するとは聞いたけど、と。・・・ありますよ。家系的に遺伝的に視力が弱いことが決定付けられている私は、父の働いているところで眼鏡を作るのですが、視力を測るのも父がやるんです。これは?と言われて父にランドルト環を見せられ、私は「右斜め上。左。・・・左斜め・・・下?いや、下かな」みたいに言ったり、「こっち、こう、こう」と人差し指で斜め上に持っていったり真横に持っていったり。ありますからね、斜めに切れてるヤツ。と西尾に言いたい。