あまり期待はしていなかったんです。映画版ハリポタは仕方が無いのですが省きが多いので、だいたいガックリ来ると実感としてわかっていたので(なんせこれがもう5作目だもの)、でも、今回のは良かったです。下読みしないで観たのが良かったのでしょうか。それもあるかもしれません。
原作を読まないで、映画だけ観ている人の視点に立って、という建前の下、見てみたのですが、今回の監督さんはなかなかよかったです。スッキリおさまっているというか、とても観やすい構成でした。綺麗にまとまっています。勿論、かなーりかなーり削られてはいるのですが、でも、本当、前4作に比べたら、とてもよく出来てました。と友人も絶賛。・・・いえ、別に絶賛はしていませんでしたが、私の気分的に。
OPで例のテーマソングが流れ出すと、途端ぶわぁっと鳥肌が立ちます。きたきたきたぁー的に身体が反応します。なんだかんだいったってそう出来てしまってます。ハリポタで生きてます。以下ネタバレ。これから観る予定の人は(98%くらいの人は間違いなくこれからでしょう)、止めておいた方がいいかなと思いますが、いつもこう書いておきながら書くことはあまり過激ではないので、まぁ話は知ってるしね、どんなものなのかと見てみるのもいい・・・のでしょうか。
騎士団のメンバーが、さっぱりわかりません。映画を観るだけでは。トンクスが出ると結構楽しみにしていたのですが、ほんのちょろっとで、喋ってるところは、ムーディ先生(決して勝山ではない)とだけでしたので、ふーん、という感じです。騎士団のことには本当にちょろっとしか触れられていないので、観覧後読み返しが必要。シリウスが死んでしまうところは・・・原作でも物凄くあっさりとしていましたが、映画はそれ以上にあっけなかった、というか、あれ?は?今!?みたいな感じでした。アーチの白(銀)のベールの説明が事前に無いので(読み取るとしたら、ハリーとあのちょっとおかしい子(と原作で書かれてる子)だけが、そこから声が聞こえるというところ)、呆気に取られました。ネビルは年々可愛くなっていきます。段々好みになってきます。可愛い。双子は相変わらずはっちゃけてました。リーマスとハリーの絡みがないのはちょっと残念でした。けれど、しっかりシリウスが死んだときは、ハリーを抱きしめてました。それが無かったら殴りこむところでした。リーマスの心情を表すのは、そこしかないんですもの。親友がみんな自分の周りからいなくなっていってしまうリーマス。リーマス・ルーピン贔屓です。はい。親世代の学生時代映像もチラッと出てきてドキドキでした。が、ジェームズとセブルスしか判別出来ませんでした。ジェームズはダニエル君がやったのかな・・・?セブルスはなかなか格好良かったです。いじめられそうな感じでした。魔法省の建物、がとても好みです。あんなところでお勤めしてみたいわ・・・魔法省だったら、いつでも就職したいです。でも、最後それが粉々になるのが、もう凄い。他にも何か色々あったけれど、あんまり言葉に出来ません。
見終わった後、充足感というか、満ち足りた感じで、ぽわ~っとしていました。良かったです。映画だけの感想でいうなら、1位2位を争うお気に入りです。絶対にもう1回観ます。気になって気になって仕方・・・なくはなかったですが、でも、色々ある前に観れて良かったです。今度は下読みして、そしてじっくり目の届かなかったところまで観ようと思います。良かったです。不死鳥の騎士団。ハリーが大人になってくるので、見やすくなったのかもしれません。と思ってしまう私は、まだ子どものままでいたい。少年から青年になる過程の、見え隠れする5作目です。おすすめです。
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